「石川さん、終の棲家は今のとこ?」とよく訊かれます。
「まあね、・・・、決めようが無いって言うのが本音だけど・・・」
と応えるのが常です。
決めようが無いというのは、自分の末路が想像つかないからです。
どんな慢性病にかかるのか。事故や加齢で運動機能にハンディがどの
くらいつくのか。ピンピンコロリと2,3日で終われるのか。考えて
もキリがないのです。
予想も想像もつかない内は、そのようなことを考えるのを止めること
にしているだけなのです。計画性の無いことこの上ないのですが・・・
つまり私は今のところ、終の棲家の必要性を感じていないのです。親
の晩年を共に過ごしていたころは、自分の番になったときどうするか、
と考えていました。単身けんの事務局をお預かりしているという環境も
手伝って、いろいろ情報も集めました。
その結果、高齢化社会と言われるようになったこの10年、毎年のごと
く新しいタイプの住居が提案・提供されるようになって来ました。
例えば昨年10月には「サービスつき高齢者住宅」というのが政府の政
策で誕生し、有料老人ホームよりも安く入居できるようになりました。
だから早々と手を打ってしまうと損するのではないかと思うようになっ
てきました。
また自分の老後資金も年々変動しています。つまり金融商品の変動で、
一喜一憂している現状です。
ということで、持ち前の度胸が「なるようにしかならないでしょ」と
言ってくれるものだから、元気な今日を生きることにしています。
多分10年後くらいには薄っすらと将来が見えてくると思います。
そしてその頃には住居余りが話題になって、屋根か天井のある家に住め
ないということはないと思っています。私は新しい土地や、引越しには
慣れているので、住みなれた家や地域でなくても、事情に合うところで
最後を過ごすつもりにしています。要は「覚悟」と「度胸」で生きてい
くことにしています。フーゥ・・・
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