2月8日の日経夕刊紙の見出しに、“単身女性、32%「貧困」” 20~64歳、男性は25% 際だつ苦境(人口問題研)と出ていました。
あなたはどう思われましたか。私は、あーまた出た――、と思いました。この報道があると、「女の人は損よねぇ、女性差別があるもンね」という人や、「結婚している人は生活にゆとりがあるのよね。でもなんでかなー」と言う人。そして「家族単位で優遇されるからよ」とひがむ(?)人。
このデータが現実を告げていることは理解しないといけないのですが、反発もしたくなるのです。大体、貧困ってどういう状態を言うのでしょう。1人暮らしの女性は貧困状態にある人が男性に比べて多い! というけれど、私が目
にする単身者では、男性の方がそう見える人が多いと感じます。
それはお金の使い方が女性の方が上手だからではないでしょうか。
例えば食費。三食外食の人を知っていますが、朝400円程度のモー
ニングセット、昼は800円ほどのラーメン、夜は居酒屋で2500円くら
いの割り勘。毎日3000~4000円ほどかかるとのこと。
一方、朝食は自宅でとり、弁当持参、夕食も自宅でという女性も。
食費はドリンク代も入れて月3万円ほどと言っています。
電気・水道・ガス、社会保険料等々の共通出費を差し引いた可処分
所得が多いからと言って、必ずしも生活が豊かとはいえないと思うの
です。一生懸命働いているのに「あなたは低収入でかわいそう」など
と言われたら、気持が萎えます。もっと違う尺度で測ったデータも一
緒に流してもらえないものでしょうか。例えばブータン国の「幸福度」
のような考え方等。
余計な説明ですが、相対的貧困率とは、国民一人当たりの可処分所
得を高い順に並べ、真中となる人の所得額(中央値)の半分に満たな
い人が全体の中で占める割合、を言うのだそうです。
この調査では中央値の半分は112万円だったそうです。そして、単身で暮
らす20~64歳の女性の3人に1人が「貧困状態」にあることが判明
したという発表でした。
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