「こんな不景気なとき、結婚してくれる女性なんています? 僕の年収じゃ無理ですよ」。これはテレビの街頭インタビューの1コマです。
かつて結婚は本人同士の意志でした。少なくとも戦後は。去年大ブレークした朝ドラ「ゲゲゲの女房」はその典型ではないでしょうか。預貯金や資産があり、定収があるからプロポーズし、結婚をしたわけではなかったでしょう。ゼロからの家庭作りでした。
それは特殊なケースではなく、ありふれた情景でした。
身近にいるシングル男性に同じように問いかけると、「石川さん、
無理ムリ。今の僕たちは一つ一つ買い揃えていくっていう考えはない
のよ。最初から出来上がりを考えて、完成形の中からスタートするの。
クレジットを使ってでもね。男ってサ、自尊心が強いのよ」と。
この答えは調査結果と合っています。結婚相談会社の今年9月のデ
ータでは、「現在の収入では無理と考える人」が63.4%で一位でした。
また、「専業主婦になって欲しい」が34.3%、「子どもが生まれたら
専業主婦になって欲しい」が70%でした。やはり彼の言うとおり、
お金がないと、収入がある程度無いとプロポーズはできないというの
が今の風潮のようです。
一方で子育てを分担する「イクメン」や、自分で弁当を作って出社
する「弁当男子」が騒がれています。「主夫」という言葉も認知度が
上がっています。
労働と生活を男女で分担していた時代から、協働時代に移って来て
いるようには思えるのですが・・・
前出のデータでは、「交際相手 なし」が78%です。それも収入が
低いためでしょうか。
単身けんは「性別に関係なく」不利や不安や不平等がない社会を目
指しています。結婚したいのに景気低迷で収入が不安だから結婚でき
ないというのは望ましいことではありません。自分の自由意志が行動
に結びつくように考えて欲しいと私は思うのですが・・・
もちろん気持ちだけで無責任な行動は困りますが。
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