年金が減らされるのは誰のせい?

 

 「年金問題」がニュースにならない日はありません。年金会計が行き

詰るのは、高齢者の急激な増加と少子化だ、と。つまりは払ってくれ

人が少なくなって、受け取る人が増えるからだ、と。まるで長生きする

のが悪いかのような言い方ばかりが目に付きます。国会議員は早死にで

したっけ? 「どじょう内閣」になってからの閣僚は、少しは若返った

かもしれないけれど、R還(アラ還・60歳前後)以上の顔が目に付きま

すが・・・

 

 長生きするのは良いことです。漢方医薬の国の秦の始皇帝だって、

不老不死の薬を探しに、ミッションを日出る国に派遣したぐらいなので

すから。その東方の国・日本は世界一の長寿国になって、今や消費経済

を支えるほどのシニアパワーが満ち溢れています。このパワーは手厚い

年金が支えてくれているのでしょうか? いいえ、若いときに備えた老

後資金と生活の知恵です。

 

 ではなぜ老後資金を溜めたか。それは自立心があったからではないで

しょうか。戦後民法が改正され、「家」制度から世帯制度になりました。

成人すれば死に至るまで、自分の力で生きなければならなくなりました。

「家の長」が面倒を見てくれなくなったのです。しかし、面倒は見てく

れなくなりましたが、拘束もしなくなりました。だから、自分で働いて

分で人生を創れるようになりました。そして自分の責任で暮らせるよう

になりました。

  生家の家業以外にも生業に就けるようになり、産業構造の変化もあっ

て、雇用労働者が増えました。親から生産資産を受け継がない人の定年

後の無職時代のために、その手助けとして年金制度を考えてくれました。

私が就職をして年金制度に入ったときは、高齢者を支えるためではあり

ませんでした。自分の定年後のための積み立てでした。だから退職時に

年金制度から離脱する際には解約ができ、積み立てたお金が払い戻され

ました。

 

 5年毎に、勝手に制度をクルクル変えて、いつしか現役世代が定年後

世代を支える仕組みにしてしまい、挙句お手上げなんて・・・

統計によると、少子化は1975年から始まっています。けれど就業期間

も延びています。

年金掛け金を払わなくても年金が支給される仕組みは1986年から始ま

ましたが、その原資は?

 

シニア女子会の大討論をまとめてみました。

 

 

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