毎朝のウォーキングで顔見知りになった彼女のグチ。「ウチの娘はまだひとりなんですよ。でも家を出てアパートに１人でいるんですけど、まあ散らかし放題の部屋なのね。それでね、文句言いにくるんだったら来ないで、なんて・・・ もう、ねぇ。あれじゃ結婚できませんよ。したら大変。相手さんから離婚モノですよホント」
「抜き打ちで来られたら誰だってそんなモンでしょう。私も片付けるときはワァッと一気にやるタイプですから。お若い方はお忙しいンですからしょうがないじゃないンですか？」と私。
ホントによくある会話です。はっきり言って専業主婦の母親の傲慢だと私は思います。なぜいつもすっきり片付いていないとダメなのでしょうか。不潔でなければ問題ないと思うのですが・・・。
専業主婦の場合は、すっきり片付けているのが仕事と言うか、家族に
対して義務みたいなもの、見栄みたいなもの。「いつも、ありがとう」
といってもらうのが誇りと思っているのだから。もっと嫌味な言い方を
すると、あなたの場合「もう歳なンだからあなたの家の中は、散らかっ
ていると危険ですよ」と言われる立場なのです。
片付け、整理整頓はなぜ必要か。それは共同生活者（仕事仲間）に
対する配慮。共同で使うモノはその所在を共有しておく必要があるから
整理整頓が必要になるわけですから、自分だけの私空間、私物であれば
ご本人の思いのままでよいと思うのですが。
片付け係のような母親やその経験者から見れば、散らかっている部屋
は非難の対象になるのでしょうが、忙しく仕事をし、忙しく娯楽を享受
している若い世代は、すっきりした空間を作る時間よりも、自分の活動
のために確保する時間の方が大切なのは、我が身の昔を思えば理解でき
ます。
片付いていない部屋を、独り暮らしのせいにしないで欲しいものです。
せっかく他人目を気にしなくても良い暮らしをしているのですから。
放っといて！
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