9月21日午後2:00、浜松市付近に上陸した台風15号は、3.11を
思い出させるような光景を都内に再現させました。つまり人々がターミ
ナル駅に殺到し、吹き溜まりのごとく行き場のない「帰宅難民」の群集の
いる風景です。私はその日東京・渋谷にいて、ミーティングを2時間ほど
早々と切り上げ、午後3時過ぎに帰宅の途に。激しくなりだしていた風雨
の中、5分で渋谷駅に。10分後自由が丘駅に。
「えっ! 大井町線、動いてないの?」。
予想していなかったので慌てました。タクシー乗り場はすでに200メー
トルほどの待ち行列。並びながら目に付いたのはバス。普段バスに乗るこ
とがない生活なので気がつきませんでした。バスは動いていたのです。
このあたりはホームグランド。どう乗り継いだら帰宅できるかは分かりま
す。バスを乗り継いで帰ることにしました。
ずぶ濡れになりながらも帰り着きました。
途中同じルートで帰宅する勤務中の友人にケイタイメールで「今、バス
の中。大井町線が止まっているよ」と知らせました。返ってきたメールに
は「あ、そう。私が帰るころには動くでしょう。気をつけてね」。
なあんだ、心配して損したぁ。
テレビでは帰宅を急ぐ人の波、行列。3.11の教訓から早めに帰宅
指示を出した会社がかなりあり、それが帰って災いしたのでしょうか。
テレビレポートでは「帰宅難民」がまた出た、どうなっているのか、と
糾弾していましたが、東京都の23区中、対応指示したのは6,7区だけ
だったとか。理由は「地震と違って、台風は過ぎれば交通は再開します
から、帰宅難民とは言えない」というもの。
どうやら、台風による交通機関の運休は公的保護を考える程のもので
はないということ。だから、慌てて帰宅の途に着くのは自己判断で、と
いうことです。急いで帰らざるを得ない人、例えば預けている幼児がいる、
病人に留守を任せている人、気になるペットがいる人は頑張って帰宅を
急ぐしかありません。連絡を取れるようにだけはしておきましょう。
ただし固定電話は停電時には使えません。
もっともペットにはもともと通じませんが・・・
(c) y.h-to|ストック写真 PIXTA
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中川 理津子 (水曜日, 05 10月 2011 17:41)
台風の日は、3時頃に社内で帰宅指示が出たため退社。なんとか赤羽駅までたどり
着いたところで、立ち往生。さあてどうしたものかと・・改札を出てみたら外は
こうもり傘がまるでクラゲのように宙を舞っていて恐ろしいと判断。それで駅構内
のお寿司屋さんに入ってみたら、いつもより空いていて、そこでビール2杯と寿司を食べ、
お腹いっぱいになったところで、ふと周囲を見渡すと、なんと私のような状況の人たちばらりで、
ばかりで、ほとんががおひとり様。知らない同士、話に花が咲き盛り上がってしまいました。
した。翌日、出社をするとタクシー乗り場で何時間も待って帰宅した人も多い事がわかり、私はタクシー代
恵まれていた方だったのかと慰めになりました。
結果論としては、帰宅指示が出ても、仕事がたんまりあったので、電車が動くまで
社内で仕事をしていた方が良かったということです。
tanshinken (水曜日, 05 10月 2011 18:09)
HP管理人です。
中川様、コメントありがとうございました。
私も当日はしっかり帰宅難民となり、一路線だけ動いていた丸の内線で
大回りして、濡れねずみで帰りました。
あと、コメント欄に個人情報が載っていましたので、念のためその部分は
削除して、再投稿させていただきました。
悪しからずご了解ください。