長~いお付き合いのMさんは、私より10歳年上。いつも煽られている私としては、元気印の女性の代表のような人。その彼女が今年になってから「元気ないのよ。肺がボロになって・・・」と言います。おしゃべりしていると以前と変わらず元気そうで面白く、まあまあ大したことはない、と思っていました。
ところがつい最近ご一緒したら、「階段はパスよ。坂道もね」と言います。
一度も太った姿を見たことがないほどのスリムな彼女が、この数ヶ月で更に
スリムになっていました。どうやら本当に呼吸器系が悪いようです。
20年くらい1人暮らしの彼女に、不安は無いのかと尋ねたところ、
「そりやあ息が止まりそうになったらとか、死んだら、とか思うわよ。
でも仕方ないじゃない。そうなったら。好きなことして、よく遊んだから
もういいの。後のことは」と言います。
「あのね、急に気分が悪くなったとか、死にそう、と思ったときに使える
緊急通報システムっていうのがあるのを知っている?」というと、
「知らんわ。それ何?」と。
都内港区に住む彼女は、別居の高齢の親を看取った経験もあるのですが、
その当時はこのような支援システムはありませんでしたから、知らなかった
のです。そこで公的にもある1人暮らしの人用のシステムや、民間の見守り
システムの紹介をしました。「それ、いいわね」とのこと。
健康に恵まれ、経済的にも不安の無い人生を送ってきた彼女は、公的支援
に関心が無く、ある意味で達観していたようです。しかし、孤独死は覚悟の
上と言うか、希望かもしれませんが、タワーマンションに住む生活環境では、
手配をしていないと、発見が遅れます。それは彼女の意図するところではな
いと思います。
さて、区役所にいつ電話するのでしょうか。その前に私に?
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