東日本巨大地震を機に単身世帯を想う

 「神戸のUです。被災地は、今個人では何もしてあげられないと思う

のですが、買出しでたいへんというニュースも視ています。被災地外で

もそちらの会員に困っている人はいらっしゃいませんか。トイレットペ

ーパーでも何でもお送りしますよ。ひとり暮らしはこういう時不利だし、

体力がない人はなおさらですしね」という電話を貰いました。とても嬉

しかったです。

 

 しかし当会の会員は自己防衛が習い性です。災害や流行性感染症(新

型インフルエンザなど)に備えて在宅待機用生活用品は備蓄している人

が多いと思っています。たぶん流言に惑わされて、店舗めぐりをしてい

る人はいないのではと推測しています。

 

 こうした大災害が起こると、ひとり住まいは弱者と呼ばれます。でも、

家族がいても、ひとり一人が別の場所で活動している時間帯であれば同

じこと。各人の自立した行動が求められます。つまり、頼り頼られる関

係ではなく、支え支えられる関係でないと社会は混乱します。

 ひとり暮らしであれば普段から友達を持っています。まず家族に頼っ

てからでなければ、他者に頼れないということもありません。家族に気

兼ねすることも無く泊めてあげることもできます。

 では心配ないのかといえばそうでもありません。支えてあげたい、支

えて欲しいと思っていても声に出すことができない人が多いのです。控

えめすぎるのです。ちょっとおせっかいになって声をかける、ちょっと

ずうずうしくなってお願いする。こんな思い切りが必要なのです。

 

 後になりましたが、今回の巨大地震でお亡くなりになられた方々の

ご冥福をお祈りいたしますとともに、関係各位にお悔やみ申し上げます。

今後、再興に向けての取り組みの中で起こるであろう困難に、全国民、

全世界の人々のご支援が多からんことをお祈り申し上げます。

 

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