ねじれ国会になったのを楽しみにしていたのです。特に与野党が入れ替わってのねじれ現象ですから、お互いに立場の違いによる採るべき姿勢がよく理解できて、外野席のウォッチャー・国民にとって良い政策が提案され、補足され、決議され、施行されるのではないかと。
しかしこれは何だ? 特に与党がひどい! 日本国を見ていない! 「国民目線に立って」という言葉を多用していますが、一人ひとりの生活を見て施策を提案し、充実させていくのは地域行政であって、ユニバーサルサービスと称して、国が一律に津々浦々まで手を出すことではないのではないでしょうか。国の仕事は国防、経済、治安、防災等、個人や地方自治体ではできないことを第一義的に施策・実行していくことではないのでしょうか。
例えば“子ども手当て”。地域によって生活費は異なります。子育て
の費用も違います。必要な要素も違います。過疎地の子どもは通学に必
要なバスなどの「足」が無くて困っています。整備の遅れた国道しかな
い道を通学路としている自転車通学の児童生徒は日々危険にさらされて
います。また夜間しか仕事がない親の子は、保育施設がないばかりに子ど
もだけで夜を過ごしています。個別に配布される子ども手当てをこれらに
使う手立てはありません。
一方、子ども手当てを受け取っても必要性がなく、預金をしているとい
う家庭は6割だといいます。生活費にも足りない年金だけの収入から納税
している者にとっては不満やるかたない気持ちでいっぱいです。
車を持たない家庭にとっては、週末・祭日の高速道路無料化は無意味で
す。温暖化対策を声高に言うのなら、バス旅行などを奨励すべきなのでは
ないでしょうか。高齢者など単独で旅のできない人たちが出かけやすい仕
組みを作って、特定の日に偏らない観光を奨励してはいかがでしょう。ジ
パング倶楽部のように。
自家消費分しか作っていない農家や、出荷をまったくしていない農家が
三分の一というのに、配られる農家戸別所得保障。農業者の半数以上が65
歳以上で年金受給者という現実を知るにつけ、違和感を覚え、納得がいき
ません。
これらの支出を含めて歳入では賄えず、歳入を超える赤字国債を発行す
るとか。この借金生活は社会常識では考えてはいけない手ではないでしょ
うか。そしてそのつけは、子ども手当てを受け取った世代が負担するとか・・・
それならば一言言いたい! 1人暮らしは何かと高くつきます。納税し
ている都市生活者の単身世帯手当てを出す気はありませんか?
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