新聞のシニア欄を見ていたら「友活」という記事が出ていました。「友活」とは、友達作りのための活動のことだそうです。自然な交流・交友の中からできるのが、友達と言えるような関係ができるのであって、友達つくりのために活動をするというのはどうもしっくりこない気がする私ですが、みなさんどうですか。
友達になりませんか、友達になってください、なんて言われて長続き
したというか、友達なのだと思った関係が作れた体験が私はありません。
こういう活動的な方から次に掛かる言葉は、商品の紹介だったり、グル
ープや団体へのお誘いだったりと、あまりよい記憶が無いのです。その
ような経験はありませんか。
リタイアした雇用労働者だった人、つまり元サラリーマンは、退職し
たとたん友達ゼロという状態に気がついて愕然とするそうです。かつて
の職場の仲間が退職後は友達とか仲間とか、と思えなくなるというのです。
そして毎日が孤独・孤立した環境にいる感じがしていたたまれなくなると
いうのは、一応理解できます。でも仕事がらみでしか繋がりが保てなかっ
たという話には違和感を覚えます。
職場は仕事だけ、人間的な付き合いはその枠外で、と割り切ってきた人
にとっての退職は、やっと職場のしがらみから解き放されてすっきり、
清々したということなのでしょうから、新しい人間関係をつくるための
第一歩が必要になるのはあたりまえのことです。
でも「友活」というのは・・・。つまり新しい活動を始めたことにより、
新しい人間関係に巡り会い、親交が深まって「友達」と呼べるような関係
になる、仲間と言えるような関係になるというのが本筋ではないでしょうか。
学習活動でも地域活動でもよい、活動が先にあって「友達」はその結果と
してできていくような過程が本来のあり方なのではないでしょうか。
就活は理解できますが、婚活、友活は・・
良い友に巡り会いたいのなら、自分が良い人になることでしょう。
なんといっても「類は類を呼ぶ」というではありませんか。友を探す前に
活動を選びましょう。自分の興味や人格が現れるような活動を選ぶことで、
友達が現れることと思うのですが、いかがでしょう。
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