一次処理済み食材①――蒸し鶏でスピード料理
安い食材で、バランスのよい献立を作ることは、家計に
ゆとりがそれほど無い多くの世帯にとって日々の関心事です。
特に自分1人分の食事を作る者にとって、多品種の食材を
組み合わせるのは知恵の出しどころです。
その工夫の一端として下処理済、一次処理済みの食材を少しずつ
組み合わせて、手早く料理を仕上げる方法を提案します。
まずは蒸し鶏です。鶏肉は低カロリーで、消化もよいとか。
特にムネ肉は脂肪分も少なく、モモ肉に比べ低価格で手に入ることが
多いようです。ストック食材としてお勧めです。
・蒸し鶏(ムネ肉)――鶏ムネ肉はキッチンペーパーで水気を拭き、
両面に塩と酒を振ります。フライパンに並べ、肉にかぶる
程度の水を入れて蓋をし、中火で5分程蒸し煮にします。
火を止め余熱でじっくり仕上げます。
ストック術:煮汁のまま冷まします。密閉容器に汁ごと移し、保存。
チルド室で保存すると、5日間程はもちます。
汁ごと保存することで、パサつかずしっとり感が保てます。
蒸し汁もスープ等に使います。
*おすすめはサラダ風
適当な利用量を切り分け、繊維に沿って荒くほぐします。
茹でたジャガイモ、人参、ブロッコリーなどの盛り合わせ
の上に盛り付け、ゴマドレッシングや中華風ドレッシング
をかければ、温野菜の中華風惣菜に。
蒸し小松菜、白菜、水菜とほぐした蒸し鶏を盛り合わせ、
和風ドレッシングやポン酢をかけると和風に。
レタスや細切りカラーピーマン、トマト、キュウリと組み
合わせてフレンチドレッシングやマヨネーズと混ぜ合わせ
ると洋風に。
各種冷凍野菜と組み合わせると、短時間で多種類の食材が
使え、栄養バランスの取れたカラフルなサラダ風メイン
ディッシュが手軽に作れます。
*ソテーや揚げ物もサッサッーと
食べやすい大きさに切り分けて、小麦粉をまぶしてバターで
ソテー。溶き卵とパン粉をつけて揚げ、チキンカツに。
てんぷら用のころもを着け、ごまをまぶして揚げると中華風
のメインに。
鶏肉は中が生煮え状態になりやすいのですが、一度火を通して
おくと、中が温まり外側に香ばしい焼き目、揚げ目が付けば
OKです。