緑の葉物野菜1束使いきり②――水菜
近年サラダ用葉物野菜として年間通して人気の高い水菜ですが、関西育ちの私の子どもの頃は、もっぱら冬の鍋用野菜でした。用途としては、主として鯨のはりはり鍋でした。鯖や鰆、はまち(わらさ)などでのはりはり鍋もなつかしい実家の冬の味です。肉を食べることの少なかった時代の家庭の話です。
千切りキャベツやレタスのサラダに水菜を混ぜると、
しゃきしゃきとした食感やボリューム感が出て、サラダ
もレベルアップしますが、使用量が少量ずつですから、
せっせと使わないと萎れさせてしまいます。冷蔵庫の定
番野菜として、無駄なく使いたいですね。
ストックするときは、根の部分を濡らしたペーパータ
オルで包んでポリ袋に入れ、野菜室で保存しますが、葉
先の方からポリ袋にいれると、根本の方から5~6本く
らいから少量ずつでもすぐに取り出して使えます。
そして時々ペーパータオルが濡れているかチェックします。
・和風サラダで
カロリーの心配もしなくて、繊維質も摂れて、洗うだけで
使えて、と嬉しい水菜サラダ。基本は4~5㎝に切るだけ。
*瓶詰めのなめたけと混ぜるだけ。七味とうがらしを振り
掛けるとか、砕いたピーナッツを混ぜると一味変わった一品に。
*刺身のツマの大根の細切りと混ぜ、青じそドレやポン酢など
と和えると節約の一鉢になります。(刺身盛に付いてくる黄菊
の花びらも使っています)
・鍋物風に
サラダばかりでは使い切れないときは、鍋風にして一気に使い
ります。鍋物風に使うときは、6~7㎝長さに切ると見栄えし
ます。熱が通るとびっくりするくらい量が減りますからそのお
つもりで。
*魚と水菜のあっさり煮。タラ、サバ、アジ、カジキマグロ等々、
なんでもイケます。出汁適量に、薄口しょうゆと酒で吸い物より
濃い味の煮汁を作り、魚の小ぶりの切り身を煮ます。煮立ったら
水菜を入れ、一煮立ちしたら出来上がり。七味唐辛子やレモン、
すだちなどお好みの味でお召し上がりください。
*卵とじ。あっさり煮の残り汁に、水菜や小松菜、春菊など、残
り物の野菜をさっと煮て、卵とじに。うどんを加えて、シメにす
る手も・・・